サラリーマンゴルファーの1番の悩みは、長時間PC作業で悪くなる姿勢。猫背やストレートネック等、身体の柔軟性が失われ、スコア以前にラウンド中の怪我が気になる方も少なくないと思います。そこで、GOLF BROS.は筋肉のプロフェッショナル、Dr.stretch(ドクターストレッチ)を訪ね、自分が理解していない身体の領域を見える化、体感ルポをお届けします。
自分が捻転できる可動領域=柔軟性を知る
サラリーマンゴルファーの皆さん。毎日の仕事、ご苦労様です。GOLF BROS.イナです。今回は、年々「カラダが固くなっている」ことを痛感している私が、筋肉のプロ「Dr.strech」四谷三丁目店にやってきました。ここでは、「ゴルフ専用コース」があり、今回は特別に山中トレーナーに専用ストレッチを行ってもらいます。
先日、YouTubeまとめの記事制作では、森守洋さんのYouTubeチャンネルを取材しました。その時は「行き別れ理論」に感銘したものの、後のゴルフ練習場ではまったく上手くいかず、動画撮影もままなりませんでした。そこには、「ものを叩くシンプルな動作(球をひっぱたく行為)」をするためには、力を抜くと良いのですが、ひっぱたく行為そのものは力むのです。今回、ゴルフ専用コースで少しでもヒントを得たいと思っています。
ヒアリングから捻転スタート
山中トレーナーから、簡単なヒアリング(どんな仕事か、最近ケガなどはないか)をやりとりしつつ、最初は柔軟性を測っていきました。前屈をして手がどこまで床につくか=ハムストリングスから、背中、お尻の筋肉の度合いを見る。そして、ゴルフ特有の(胸椎)捻転度を見ていく。「肩と腰回りと胸周りに使っていけると理想になります。」(山中トレーナー)



正しい姿勢で、胸椎(背中の部分を構成する12個の骨)がどれだけ捻転できているか、上3枚の写真で測っています。
「そのまま右側に行けるところまで捻っていきましょう。 そうです。あ、 骨盤がちょっと動いちゃいますね。(山中トレーナー)」と指導を受けながらやっていますが、骨盤が動いている感覚がわからないと最初は、これだけでも必死です。



自分の今できる捻転の角度とセンチ(幅)を把握したら、今度は、ゴルフにとって必要な体幹の回旋を感覚的に覚えるため、指導のもと可動域いっぱいまで回します。実際は、「これくらいの感覚を覚えていてください。(山中トレーナー)」の声が遠くに聞こえるほど、きついし回りませんでした。
稼働領域を広げる~専用スティックでストレッチ~

「Dr.strechゴルフ専用コース」では、専用スティックを用いてストレッチをする。これは、人体の構造上、胸椎をまわそうとすると腕が動いたり、身体が流れてしまうためで、スティックを使うと可動域の限界がくると動いてしまう腕を固定することができ、胸椎の動きに直接アプローチができる。そして、スティックで色々な角度で胸椎の捻転動作を創っていくゴルフ仕様のコース。ただし、スティックがあろうともストレッチを学んだトレーナーでないと伸ばしにくい箇所、難しい動きにアプローチはできない。
専用スティックで強度をあげていく



今度は、専用スティックを使って捻転をする。棒をかつぐことで腕や肩が固定されるので、捻転動作が少し楽にできる。
楽とは、力みが薄れるという感覚だ。イメージとしては棒に身体をゆだねるようにすると上半身の捻転が前よりもできるようになる、といったところだ。「もうちょっとレベルあげていいですか。(山中トレーナー)」の声のもと、どんどん回旋度合いが大きくなっていく。



個人の筋肉の固さ=柔軟性度合いによって、伸ばし、ひねりのストレッチは違ってくる。力み(緊張)がほぐれてくると、より強度をあげ、そして、腕や肩だけでなく、股関節、ひいては全身が伸ばされる感覚に馴れるよう、「リラックスして体重のせちゃう感じですね。(山中トレーナー)」と棒の引っ張り合いストレッチとなっていった。



ストレッチ後、自分のできる捻転の角度は、やる前より10度ぐらい広がり、可動域が増した。専用スティックから力み(緊張)が薄まり、強度をあげながら捻転域を山中トレーナーのストレッチによって広げられていったのだ。
筋肉の柔軟性は力み(緊張)の度合いによって悪くなりもすれば良くなりもする。よくゴルフはメンタルのスポーツと言われるが、それは筋肉の柔軟性と関係性があるのかもしれない。
最後に、加齢による筋肉の固まりは、しかたないものと決めつけていたが、筋肉のプロフェッショナル、Dr.stretch(ドクターストレッチ)のストレッチをうけて考えを改めた。むしろ、日常の力みを取るための運動だったり、ストレッチをしないと、メンタル同様、緊張の連続なのかもしれないし、筋肉は固まり続ける気がしてきた。改めて、「真剣にリラックスすること」が身体を壊さないヒントなのだと思う。ヒントはそこにあったのだ。
Dr.stretchゴルフ専用コースについて

山中トレーナー
「ゴルフ専門コースに取り組まれる方は、ゴルフのパフォーマンスを上げたいからストレッチに来ましたという方はもちろんですが、それ以上に、肩こりがあったりとか、ゴルフの後に腰痛があるといった悩みがあって来店される方も多いです。それでも通っていくうちにスコア上がりましたみたいなお話をうかがいながらやっています。」
「プラン、内容自体は各トレーナーさんがそれぞれに考えてストレッチをします。ゴルフコースに関しては、基本的技術にその人にあったプランを組み合わせていきます。プランは何種類もあります。ゴルフユーザーの方も身体の左右が様々で、同じプランは絶対にありません。常にユーザーさん、1人1人のライフスタイルをなにげなくヒアリングして、動作分析といった柔軟性を確認して仮説をたてたうえで、ストレッチを組み立てていきます。」
Dr.strech 四谷三丁目店
住所:東京都新宿区四谷3-11-5光徳ビル1階
公式HP:https://doctorstretch.com/access/yotsuya/
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