第一工業製薬は、ミズノが発売したゴルフクラブに、セルロースナノファイバー(CNF)「レオクリスタ」が初めて採用されたことを発表した。
「レオクリスタ」は、東京大学の磯貝明特別教授・齋藤継之教授らが開発したTEMPO酸化技術をもとに製造されたCNFで、幅約3ナノメートルという極細のファイバーを均一に調製できることが特長。多量のカルボキシ基を導入できることで、ナノ材料として高い品質と強度を発揮する。

今回の採用は、ドライバーシャフトにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)とCNFを複合化することで、衝撃強度の向上を図ったもの。対象商品は「ST-MAX 230 LITE DRIVER」で、シャフトには「PLTNM MFUSION AERO」が使用されている。
ヘッドスピードが遅めのシニアやレディースをターゲットとした軽量設計となっており、快適なスイングをサポートする。
CNFはこれまでにも、ボールペンインクやセラミックスバインダーなどに実用化されてきた注目素材ですが、樹脂との複合化には技術的な課題があった。ミズノと東京大学が開発した新たな手法により、CNFとエポキシ樹脂の効果的な複合化が実現し、今回の製品採用に至っている。
ST-MAX 230 LITE DRIVER 詳しくは▶
・ミズノ史上最軽量29gを達成(※ドライバーのみ)
・ドライバーヘッドスピード40m/s以下の方を対象として設計
・シニアや女性などの幅広いゴルファーが選べる2種類の長さのラインナップ