毎年恒例のイベント「CLUB PING ファン感謝デー」が12月9日、東京・日本橋三井ホールで開催された。
佐久間朱莉選手、鈴木愛選手、金谷拓実選手、蟬川泰果選手ほか計19名のPING契約プロ達が参加し、ファンとのふれあいやゴルフ対決、そして今年活躍した選手によるトークショーなど、にぎやかに盛り上がった1日をリポート!

参加者とのドラコン対決やニアピン対決も
イベントの幕開けは、今季4勝を挙げて初の年間女王に輝いた佐久間朱莉プロが開会を宣言。このオープニングでは、佐久間プロには年間女王を祝して花束が送られ、またPGAツアーのシード権を確保して来年もアメリカで戦う金谷拓実プロには結婚を祝う花束が送られるサプライズも。

会場では、徳永歩プロ、藤田かれんプロ、大出瑞月プロ、一ノ瀬優希プロ、前田羚菜プロ、ソン・ヨンハンプロ、細野勇策プロ、永野竜太郎プロ、塚田好宜プロが参加して、参加者とのドラコン対決やニアピン対決を実施。迫力あるプロのプレーを間近で体感できる貴重なアクティビティだけに、ひときわ人気を集めていた。
これらのアクティビティと並行してステージ上では、佐久間朱莉プロ、鈴木愛プロ、高野愛姫プロ、金谷拓実プロ、蝉川泰果プロ、大岩龍一プロと一緒に写真が撮れる「プロとの写真撮影会」が行われた。PINGうちわを手にした6人のプロがずらりと並ぶ真ん中に参加者が一人ずつ入る豪華な撮影会に、参加者の表情も自然とほころび和やかな時間が流れた。


ヘッドスピード54.5m/s、ボール初速81.2m/s!?
撮影会とアクティビティの後は、いよいよイベントも中盤戦に突入、プロゴルファーが2つのチームに分かれてステージで「どっちが勝つ? ドラコン・ニアピン対決」やトークセッションを行った。ステージ右側がドスラチーム、左側がチーピンチームと命名され、各チームのキャプテンは金谷プロと佐久間プロが務めた。

プロ同士による実打対決、まずは男子プロによるドラコン対決に蝉川泰果プロと永野竜太郎プロが登場。結果は蝉川プロ320ヤード、永野プロ334ヤードで永野プロに軍配が上がったが、いずれのプロも圧巻のスイング! スクリーンに映し出される弾道や数値に会場からはどよめきと拍手が起こる。永野プロはヘッドスピード54.5m/s、ボール初速81.2m/sという凄まじい数値。プロのパワー恐るべし。



大出瑞月プロと一ノ瀬優希プロによるニアピン対決は大出プロに軍配が。華のある実力派女子プロの柔らかなスイングに来場者の目が釘付けになっていたようだ。
永野竜太郎プロと細野勇策プロによる「ものまねクイズ」は、スイングやルーティーンに特徴ある選手のクセを見事なものまねで再現して壇上のプロは誰もが大爆笑。この日いちばん会場を和ませてくれたおふたり、お疲れ様でした!

「毎年勝てるプレーヤーになりたい」(佐久間朱莉プロ)
「No.19 Hole Café」と題したトークコーナーでは、スクリーンに映し出される質問テーマに沿って、プロたちがプロゴルファーを目指したきっかけや、オフの日の過ごし方、試合遠征の裏話などを語り、普段はなかなか聞くことのできないエピソードが次々と登場。鈴木愛プロが「最近一番笑ったことは?」に回答したエピソードに会場が爆笑に包まれた一幕も。試合中、ギャラリーの携帯電話が鳴って同伴プレーヤーがティーショットを仕切り直したことがあった時、鈴木プロのキャディーが「今の気になるよね」と言うと思ったら「あの携帯電話の機種どこなんだろう」と呟いて「えぇ!今そこ気になる!?」と鈴木プロがずっこけたというエピソード。鈴木プロ、さすがトークもお上手です。

イベントの締めには、今季活躍の著しかった女子プロ3名、男子プロ3名に分かれてのトークショーが行なわれた。今季年間女王に輝いた佐久間朱莉プロは「パッティングが好調だったことが初優勝できたきっかけ」と語り、「(昨年は)優勝争いの回数が増えたので、開幕戦は今年こそ行けるんじゃないかと思っていて、ボンって勝てたので、そこがすごく良かったです」と今シーズンを振り返ってくれた。
「NOBUTA GROUPマスターズGCレディース」では2位に11打差をつけて圧勝するなど、完全優勝あり、また逆転優勝もあった今シーズンの佐久間プロ。「毎年勝てるプレーヤーになりたいと思っているので、そこに向けて頑張りたい」と決意を新たにしている様子が伝わってきた。師匠であるジャンボ尾崎(12月23日に逝去)に年間女王の報告をした折に「メジャーは取っていないのか?」と発破をかけられたので、来年はぜひメジャーを勝ちたいとも語ってくれた。

2024-2025のアメリカPGAツアーで、フェアウェイキープ率74.07%でランキング1位を獲得した金谷拓実プロは「周りの選手が本当に飛距離が出るので…330ヤードとか飛ばす選手ばかりなので、逆に自分のやるべきプレースタイルがはっきり見えて、フェアウェイキープやグリーン周りのショートゲームという自分の強みを終盤戦で出すことができたかなと思います」と今シーズンを回顧。2026年もPGAで戦う金谷プロ、「PGAツアーで優勝できるように頑張るので応援よろしくお願いします」と頼もしい言葉が聞けた。

プロのプレーを間近で体感し、試合では見ることのできないその素顔や意外な一面に触れられる多彩なコンテンツが展開された「CLUB PING ファン感謝デー 2025」。帰路につく来場者たちの笑顔が印象的な素敵なイベントだった。

CLUB PING公式HP▶https://clubping.jp/
photographer/Ozaki Atsushi
text/Hakamazuka Nobuhiko





