ゴルフウォッチ比較|Apple WatchとGarminの違い【後編】

スマートウォッチは今やゴルフナビやトレーニング管理の主力デバイスになりつつある。前編では「睡眠管理機能」を比較したが、後編では「トレーニング機能」「ゴルフ機能」を中心に、Apple Watch Ultra 3とGarmin Venu X1の違いを実際の使い勝手から整理する。

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目次

トレーニング機能の比較

「ゴルフはスポーツである」という認識のもと、日頃のストレッチや筋トレが欠かせないことは誰もが認めるところ。ランニング時の使い勝手、筋トレでの心拍チェックなど、より効果的にトレーニングをするための機能をみてみよう。

Apple Watch Ultra 3のポイント

Apple Watchのワークアウトアプリには、筋力トレーニングやランニングから、ピラティスにヨガまで、ワークアウトを記録する方法が幅広く用意されている。心拍数範囲、パワー、高度などの先進的な計測方法や表示方法を使って、進み具合を確認できる。

さらに、Apple Intelligenceを活用した新機能「Workout Buddy」が、ワークアウトの記録やデータをよりパーソナライズしてくれる。ユーザーの運動データや目標に基づいてリアルタイムに声かけを行い、運動の継続をサポート。音楽やポッドキャストをワークアウト開始時に自動再生でき、トレーニングのモチベーションを維持しやすい。Apple製品間の連携もスムーズで、トレーニング履歴をヘルスケアアプリで一元管理できる。

Garmin Venu X1のポイント

専門のスポーツ生理学者によって設計されたGarmin独自の「Garmin コーチ」によるランニング、サイクリング、筋トレのプランで、レースや目標達成、フィットネス向上のためのトレーニングに取り組める。選択したプランは、パフォーマンス、回復、健康状態に基づいて、毎日パーソナライズされたワークアウトに調整できるのが強み。また、最近の運動履歴、パフォーマンスなどの指標を使用して、現在が「生産的」「ピーク」「疲労」のどの状態かを判定。科学的な根拠に基づくトレーニング管理が可能だ。

ゴルフ機能の比較

Ultra 3はアプリ選択型、Venu X1は内蔵型と、アプローチが対照的だ。目的に合わせてどちらが使いやすいかを見極めたい。

Apple Watch Ultra 3の特徴

ゴルフに特化した純正機能は搭載されていないが、Golfshot、Arccos、18Birdies、SMART GOLF NAViなどApple Watch対応のサードパーティ製アプリをダウンロードすることでさまざまな機能を手に入れることができる。GPSによるコースチェックやスコア入力・管理ができる無料の「楽天ゴルフスコア管理アプリ」も利用可能。注意点はGPSを利用するアプリはバッテリーの消耗が早いことか。

代表的アプリ:SMART GOLF NAVi(月額240円)
・GPS距離測定/コースレイアウト表示
・ピンまでの距離/ナビゲーション機能
・ショットレーダー(方向確認)
・スコア管理/シミュレーションモード
※テクノクラフト社製カートナビ導入コースでは、ピンポジ情報と連携して残距離を表示。

Garmin Venu X1の特徴

同社のゴルフGPSウォッチの最上位モデルであるApproach S70と同等のゴルフ機能を標準搭載。全世界約43,000コースのデータが内蔵され、コースレイアウト、グリーンまでの距離、高低差、ショット距離などを自動表示する。サードパーティ製アプリ不要で、デバイス単体で完結、つまり無料で利用できる自社一貫型なのが魅力。

コースマップは、林のエリアの描写やマップのズーム機能を持つ同社のApproach S70と同じ第2世代を採用。プレーの傾向を把握し、風速や風向きを考慮しながら、推奨のクラブを表示してくれるバーチャルキャディ機能も搭載。

また、Garmin Golf Membership契約者であれば、ボールが動く方向を指した矢印で表す「勾配」と等高線で表す「高度」を視覚化したグリーン傾斜情報を表示する等高線と矢印で、グリーンの傾斜情報(勾配・高度)を視覚的に確認できる。

ゴルフアプリを活用してさまざまな機能を選べるUltra 3、Approachシリーズで名高いゴルフGPSウォッチの機能をそのまま搭載したVenu X1。最後に注目のゴルフ機能をみていこう。

バッテリーと操作性の比較

項目Apple Watch Ultra 3Garmin Venu X1
バッテリー稼働時間(ワークアウト使用時)約20時間(低電力モードでGPSと心拍数測定をフル稼働した状態)約16時間(GPSモード)
重量約61.6g約40g
ディスプレイLTPO3 OLED常時表示Retina2インチAMOLED(有機EL)
ゴルフ機能外部アプリ導入型内蔵型(約43,000コース)
特徴高性能センサーと拡張性長時間稼働と高コントラスト表示

Garminは圧倒的なバッテリー持続時間と軽量設計が特徴で、複数日のゴルフトリップでも充電を気にせず使える。一方、Appleはアプリの自由度とエコシステム連携で優位に立つ。

こんな人にはこちら

タイプおすすめモデル理由
iPhone中心のライフスタイルApple Watch Ultra 3アプリ選択の自由度が高く、他デバイス連携が強力
長時間プレー・遠征派Garmin Venu X1GPSモードで約16時間使用でき、複数回のラウンドも可能
科学的トレーニング志向Garmin Venu X1ユーザーにパーソナライズされたデータを活用し、効率的に運動管理できる
シンプル操作・デザイン重視Apple Watch Ultra 3インターフェースが直感的で操作性が高い

製品仕様

Apple Watch Ultra 3 

129,800円(税込)~
2025年9月19日発売

★Apple Watchの最上位機種にあたるApple Watch Ultraシリーズの最新モデル。衛星通信機能を初めて搭載したほか、より長いバッテリー稼働、5G、健康に関するパワフルな洞察、先進的なフィットネス機能などを搭載。

サイズ:49x44x12mm/重量:61.6g(ナチュラルチタニウム)/ディスプレイ:LTPO3 OLED常時表示Retina/画面解像度:422×514ピクセル/バッテリー稼働時間(通常使用時):42時間

公式サイト
https://www.apple.com/jp/apple-watch-ultra-3/

Garmin Venu X1

129,800円(税込)
2025年6月26日発売

★Garmin史上最大となる2インチの高彩度ディスプレイと最薄かつ軽量のボディを実現した、人気スマートウォッチ“Venuシリーズ”のフラッグシップモデル。便利なスマート機能と高度な健康・フィットネス機能を搭載。

サイズ:41x46x7.9mm/重量:34g(バンド込40g)/ディスプレイ:AMOLED(有機EL)/画面解像度:448×486ピクセル/バッテリー稼働時間(スマートウォッチモード):8日間

公式サイト
https://www.garmin.co.jp/products/wearables/venu-x1-black/

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