ミズノがフィッティングツール「SET OPTIMIZER」運用開始

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クラブを“セットで”最適化する新サービス

ミズノは、クラブを“セット単位”で最適化する新しいフィッティングツール「SET OPTIMIZER(セットオプティマイザー)」の運用を開始する。国内では2025年12月23日からミズノゴルフカスタムフィッティングショップ(MIZUNO GCF SHOP)451店舗でサービス提供を開始し、ドライバー対応は2026年2月ごろから順次拡大する予定だ。世界で唯一、単一の測定装置でドライバー、アイアン、ウエッジの挙動を連続計測し、セット全体のバランスを見ながら最適化できる点が最大の特徴だ。

なぜ“セット”で最適化するのか

ミズノは「ゴルファーの数だけスイングがある」という考えをベースに、単品のクラブ性能だけでなく、複数本で構成される『セット全体』の相性やバランスを重視する。番手ごとの飛距離やロフト差、振り心地の連続性など、セット設計の観点から最適解を導くことで、実戦でのショットの安定化を図る狙いがある。

SET OPTIMIZER の主な特徴

3球計測で導く「SWING DNA」

  • 3球の試打データを基に、スイングの構成要素を科学的に解析して「SWING DNA」を算出する。
  • 新たに“ローテーション率”を加え、合計10要素でスイングタイプを診断することで、より個人に合ったセット提案を可能にする。

1台でドライバー〜ウエッジを連続計測

  • センサーを専用シャフトに差し替えるだけで、ドライバー、アイアン、ウエッジを連続して計測できる。
  • ウエッジはピンまで約30ヤードのアプローチを想定した測定にも対応しており、短距離での挙動も含めたセット最適化が可能。

軽量化で自然なスイング計測

  • センサー重量を約35g軽減し、「重くて振り切れない」といった課題に配慮。
  • より自然なスイングでデータを取得できるため、実戦に近い計測結果が得られる。

技術協力と測定コンセプト

「SET OPTIMIZER」は、セイコーエプソンのセンシング技術協力のもと開発された専用測定器だ。短時間(3球)で必要なデータを取得し、スイングタイプを科学的に可視化する設計になっている。高精度センサーと独自アルゴリズムによって、従来のフィッティングに比べて効率的かつ再現性の高い診断ができる点が強みだ。

ミズノのフィッティング哲学と蓄積データ

ミズノは2017年に「シャフトオプティマイザー3D」を導入して以降、フィッティングに関するデータ蓄積と分析を継続してきた。これまでに国内で約25万件、全世界で60万件超のフィッティングデータを蓄積しており、その知見を商品開発や診断アルゴリズムの精度向上に活用している。SET OPTIMIZERは、こうした長年の蓄積を次の段階へと進めるためのツールと言える。

導入スケジュールと利用のポイント

  • 2025年12月23日:国内のMIZUNO GCF SHOP 451店舗でサービス提供開始(アイアン・ウエッジ中心)。
  • 2026年2月頃:ドライバーの本格対応を順次拡大予定。
    ゴルフクラブの「セット刷新」や「番手の見直し」を検討しているゴルファーにとって、セット全体のバランスを確認できる有力な選択肢となるだろう。

実際に体験するにはどうしたらよいか

  • サービスは各認定店でのフィッティングにて提供されるため、来店前に実施店舗と対応状況(ドライバー対応の可否など)を確認するとよい。
  • 計測データは個々のスイング解析に基づく提案に用いられるため、自分のゴルフ履歴(使用中のクラブや悩み)を伝えておくとより精度の高い提案が受けられる。

「SET OPTIMIZER」は、単体クラブの最適化にとどまらず、ドライバーからウエッジまで“セットとしての最適化”を目指す新たなフィッティングツールだ。2025年12月23日から国内451店舗でスタートし、ドライバー対応は2026年2月ごろから拡大予定であるため、セット調整を検討するゴルファーは導入後のフィッティングをチェックしておきたい。

ミズノ「SET OPTIMIZER」公式サイト
https://jpn.mizuno.com/golf/fitting

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